2021.08.28

新潟2歳Sは血統から素質を見る。このレースから大物に育っていきそうな2頭は?

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Tokyo Sports/AFLO

 8月29日、新潟競馬場でGⅢ新潟2歳S(芝1600m)が行なわれる。

 2歳戦としては、7月17日に開催された函館2歳S(函館/芝1200m)に続く2つ目の重賞となるこのレース。過去の勝ち馬には桜花賞馬ハープスター(2013年勝利)、今年のGⅡマイラーズCなど重賞2勝のケイデンスコール(2018年勝利)などの出世馬がいる。

さらに2着以下でも、2013年の2着馬イスラボニータが翌年のGⅠ皐月賞を勝利、2011年の2着馬ジャスタウェイがドバイデューティーフリーをはじめGⅠ3勝。今年も高い素質を感じさせる馬たちが出走を予定しており、注目のレースとなっている。

 今年の出走馬で筆者が推したいのがアライバル(牡2歳/美浦・栗田徹厩舎)だ。

6月の新馬戦に勝利したアライバル6月の新馬戦に勝利したアライバル この記事に関連する写真を見る  同馬は6月19日に東京で行なわれた新馬戦(芝1600m)を勝ち、1戦1勝でここに臨む。同レースは稍重馬場で勝ちタイムは1分36秒8と平凡だったが、上がり3Fは33秒7とまずまずで、ゴール前では手綱を抑える余裕もあり、時計には表れないスケールの大きさを感じさせた。このレースは、2015年1着のロードクエストなど、前走が東京コースだった馬が8年連続で馬券に絡んでいる。今年、アライバルの他にはキミワクイーン、クレイドルが対象だ。

 アライバルは母クルミナルがGⅠ桜花賞2着、GⅠオークス3着の実力馬。半姉ククナ(父キングカメハメハ)は昨年のGⅢアルテミスSでソダシに次ぐ2着に入るなど高い能力を示している。

 父ハービンジャーは英GⅠキングジョージ6世&クイーンエリザベスSの勝ち馬で、産駒はノームコア(GⅠ香港C)、ディアドラ(英GⅠナッソーS)、ブラストワンピース(GⅠ有馬記念)など、3歳以降に力をつける"晩成型"の馬が多かったが、この馬は2歳6月に新馬勝ち。過去、2015年にウインクルサルーテが6月21日に新馬勝ちしたが、父の産駒としてはそれを上回る、もっとも早い時期の新馬勝ち馬となっている。これまでのハービンジャー産駒の常識を覆す大物に育っていくかもしれない。