堤礼実アナも大いに共感。互いに刺激し合って成長する新人ジョッキーたち
堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第21回
スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、日本人選手が大いに躍動した東京五輪のことや、今年活躍する新人ジョッキーについて、話を聞いた――。
もうすぐ8月も終わり。8月31日が近づくと、私は今でも何となく気が重くなってしまいます。学生だった時の夏休みの記憶が鮮明に残っているからでしょうか。
小学生や中学生だった頃の私は、「今年こそは先に宿題を終わらせて、たっぷり遊ぶぞ!」と、毎年のように決心だけはするのですが、実際に夏休みが始まると、宿題はあと回し。結局、最後は8月31日に母親に叱られながらたまっていた宿題をこなす、というのが恒例でした(苦笑)。
おかげで、8月31日はバタバタだった記憶しかありません。思い出すのも嫌ですね。すべては自分が悪いのですが(笑)。
さて、今年の夏の出来事と言えば、やはりオリンピック。東京開催ということもあって、いざ開幕すると、連日繰り広げられるアスリートの皆さんの活躍にテレビの前に釘付けになっていました。時差もないので、ここまでオリンピック競技を見ることができたのは人生で初めてです。
また、今回は繰り返し泣いたオリンピックでもありました。年齢のせいなのか、最近涙もろくなってしまい(苦笑)、誰が勝っても負けても思わず泣いてしまう、といった状態でした。
コロナ禍での開催とあって、賛否さまざまな意見がありました。でもそれによって、選手たちの努力に対する評価が変わるわけではありません。
こうした状況下にあっても、努力を重ね、目標としてきた舞台で最大限の力を発揮してメダルをつかむ。全力を尽くしてもミスが出て、思うようにいかなった選手にも、そこに至るまでの努力がある。その姿を想像して、思わず感情移入してしまう。時々、見ていて苦しくなることもありました。
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