2021.08.27

キーンランドCで波乱を起こすのは追い込み馬。穴党記者渾身の4頭に刮目せよ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 GIスプリンターズS(10月3日/中山・芝1200m)の前哨戦となるGIIIキーンランドC(札幌・芝1200m)が8月29日に行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は3勝、2着4回、3着1回と安定した成績を残している。夏競馬の重賞は波乱が多いとされるが、その中でも比較的「堅い」レースと言える。

 ただ、人気薄の激走もしばしば見られ、3連単では好配当が何度か生まれている。しかも今回は、6月に同条件で行なわれたGIII函館スプリントS(6月13日/札幌・芝1200m)の1、2着馬が不在。激戦の様相を呈している。

 実際、スポーツ報知の坂本達洋記者はこう語る。

「古馬実績馬に加えて、今年はメイケイエール(牝3歳)やレイハリア(牝3歳)といった能力のある3歳馬が参戦。新旧対決の様相を呈しています。そうなると、斤量の恩恵がある3歳馬に利がありますが、断然の人気馬は不在。人気が割れそうで、穴党にとっては妙味のあるレースと言えそうです」

 さらに坂本記者は、今年の札幌のやや特殊な馬場状態に言及し、波乱ムードを匂わす。

「五輪開催によって、例年よりも早い時期に行なわれた今年の1回札幌は、芝が短めだったせいか、2歳戦ではレコードが続出するなど、かなり時計が速い傾向にありました。それでも2回札幌の開催では、全体時計もかかるようになって、本来の洋芝らしい馬場になっています。今週からCコースを使用しますが、その傾向に変わりはなく、展開ひとつで伏兵差し馬の台頭がありそうです」

 そこで、坂本記者が穴馬候補に挙げるのが、マイネルアルケミー(牡5歳)だ。

「実績面では一枚見劣りしますが、現在の充実ぶりは侮れません。今年に入って2連勝でオープン入りを果たし、主戦の黛弘人騎手も『馬が自信をつけてきた』と相当な手応えを感じている口ぶりでした。3走前の函館スプリントSでは7着でしたが、勝ち馬とはコンマ2秒差。着順ほど負けておらず、決して悲観する内容ではなかったと思います。