2021.08.07

エルムSは、ダート1700mが得意な6歳馬2頭に注目。血統からも好走の予感

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 8月8日、函館競馬場でGⅢエルムS(ダート1700m)が行なわれる。

 通常は札幌で開催されるこのレース。今年は東京オリンピック・パラリンピックの影響で、8年ぶりに函館で行なわれる。ただ、競馬場が異なるとはいえ、同じ右回りの1700mで、直線距離も札幌の264.3mに対して函館は260.3m。高低差は札幌が0.9m、函館が3.5mと差はあるが、それ以外は大きな違いはなく、例年どおりの傾向が出そうだ。

 今年は9頭の重賞勝ち馬が揃い、レベルの高い争いが予想される。その中で筆者が注目するのは重賞未勝利のソリストサンダー(牡6歳/栗東・高柳大輔厩舎)だ。

今年1月の門司Sで勝利したソリストサンダー今年1月の門司Sで勝利したソリストサンダー  同馬は昨夏、3勝クラスのTVh賞(札幌/ダート1700m)を勝ってオープン入り。その後、GⅢ武蔵野S(東京/ダート1600m)2着、門司S(小倉/ダート1700m)勝利、そして前走の地方交流GⅠかしわ記念(船橋/ダート1600m)でハナ差2着と、オープン・重賞レースで実績を重ねながら、着実に力をつけてきている。

 1600mの重賞で実績を残しているが、この馬が最も得意とするのがこの1700mだ。これまで6戦して3勝、3着2回。函館、札幌、小倉で勝利を挙げている。オープン入り後、重賞戦線で経験を重ねて得意舞台に戻る今回のエルムSは、重賞初制覇に相応しい舞台と言えるだろう。

 父トビーズコーナーは米GⅠウッドメモリアルS(ダート9F)の勝ち馬。まだJRA重賞勝ち馬は出していないが、ダート1700mでは44戦7勝で勝率15.9%、連対率22.7%と、距離別で最も高い数字を残しており、血統面からの後押しも十分だ。