秋華賞で三冠達成濃厚のデアリングタクト。だが、物足りないデータも (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 もうひとつ、牝馬三冠を達成した4頭のレースを見ると、一昨年のアーモンドアイ以外はいずれも4コーナーでは9番手以内だった。デアリングタクトはデビュー戦で京都/芝1600m内回りを経験しているが、そのレースは11頭立てで出走馬の力も違った。桜花賞とオークスも、4コーナーでは10番手以下だっただけに、同じ位置取りだとアーモンドアイ級の能力が必要になるだろう。

 今回の出走馬の中で、リアアメリア(牝3歳)、ウインマリリン(牝3歳)、マルターズディオサ(牝3歳)といった実力馬は、いずれも前めのポジション。「春で勝負づけが済んだ」と決めつけるのは意外に危険かもしれない。

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