2020.10.16

秋華賞はキズナ産駒がコース勝率1位。
ならば狙うべき馬が2頭いる

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 10月18日、京都競馬場でGⅠ秋華賞(芝2000m)が行なわれる。

 このレースは、春のGⅠ桜花賞(阪神/芝1600m)、GⅠオークス(東京/芝2400m)に続く3歳牝馬の3冠レース最終戦。今年は無敗の2冠牝馬デアリングタクト(牝3歳/栗東・杉山晴紀厩舎)が、史上初の「無敗3冠牝馬」になるかが最大のポイントになる。

 今回は、レースの舞台となる「京都/芝2000m」の適性を、種牡馬というファクターから見ていこう。

 デアリングタクトの父、エピファネイア産駒の「京都/芝2000m」の成績は、18戦2勝、2着3回で勝率11.1%、連対率27.8%と悪くない成績だ。ロールオブサンダーが1勝クラスの紫菊賞を勝ち、GⅢ京都2歳Sで3着。さらに、アリストテレスがL若駒Sで2着に入るなど、特別戦や重賞でも結果を残している。

 デアリングタクトにとっては初の2000mではあるものの、1600mと2400mで勝利を挙げ、京都コースでも1600mで2勝とコース面の不安は感じられない。オークス以来約5カ月ぶりの出走となるが、状態さえ整っていれば力を出せそうだ。

 過去10年の京都/芝2000mの種牡馬成績では、ディープインパクトが74勝(465戦)でトップ。2位はキングカメハメハで37勝(292戦)と、やはり大種牡馬の名が並ぶが、下位で気になるのがキズナだ。

 キズナは現3歳が初年度産駒なのでレース数は33と少ないが、6勝、2着2回で勝率は18.2%、連対率は24.2%。勝利数上位20頭の種牡馬の中でもっとも高い勝率を残している。種牡馬デビューが2年早かったオルフェーヴル、ロードカナロアの5勝をすでに上回っているのも評価できるポイントだ。キズナの姉ファレノプシスが1998年の秋華賞馬であることも、適性の高さを裏づける要因のひとつになるだろう。

 今年の秋華賞に登録されたキズナ産駒は、アブレイズ、ダンツエリーゼ、フィオリキアリ、マルターズディオサの4頭。中でも穴っぽい雰囲気を漂わせているのがアブレイズ(牝3歳/栗東・池江泰寿厩舎)だ。