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横山ルリカ、スプリンターズSの軸選びに苦悩。3つの傾向がカギ! (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 レッドアンシェル(牡6歳)にも注目しています。GⅢ北九州記念(小倉・芝1200m)は、モズスーパーフレアが56.5キロの斤量を背負っていたこともありますが、自らも57キロを背負いながら、あっさり差しました。ブリンカー(遮眼革)の効果で切れ味が増しましたね。本レースもその再現は期待できると思います。例年、北九州記念組はそれほど重視しないローテーションですが、今年は馬場も考慮する際に、注視しないといけないかな、と考えています。

 それからダイアトニック(牡5歳)は、前走のGⅢキーンランドC(札幌・芝1200m)で1番人気ながら15着だった敗因がいまいちわからないんです。重馬場がダメな馬ではないはずですが、外枠しか伸びない馬場で(1枠1番だったダイアトニックが)力を発揮できなかったのか......。でも、高松宮記念も直線の不利がなければ勝ちがあり得たくらいですし、調子がよければ今回巻き返せるような気がします。前走の敗戦がなければ、普通に有力馬の一角ですから、逆に人気が落ちて「おいしい」と見ている穴党の人も多いかもしれませんね。

 それから穴馬についてです。(ここまでに挙げた)上位候補の馬たちで決まりそうな気もしますが、今年のスプリント路線は、荒れる傾向があります。絞り過ぎずに、荒れる前提で考えたいところです。

 まず、絶対に穴馬として入れたいのが、クリノガウディーとメイショウグロッケ(牝6歳)です。

 クリノガウディーは9月に行なわれたGⅡセントウルSで7着と、復調気配を見せています。高松宮記念も1着入線(4着に降着)ですし、重馬場もこなせて力は見劣りしません。この馬に関しては、「前回7着だと次は上位に入線」という法則もあるんですよ。今回はこれにピッタリ当てはまります。GⅢ阪急杯7着から臨んだ高松宮記念は降着になったので、微妙な感じではありますが(笑)。

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