ダービー馬の全弟アルマドラード。
厩舎スタッフが「さすが」と感嘆
厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第17回:アルマドラード
間近に迫ったGIシリーズを控え、競馬ファンの熱が高まる初秋。2歳戦線でも期待の良血馬、素質馬が次々にデビューする予定だ。
そんななか、ダービー馬の全弟がまもなく初陣を迎える。美浦トレセンの藤沢和雄厩舎に所属するアルマドラード(牡2歳/父キングカメハメハ)である。
レイデオロの全弟となるアルマドラード ダービー馬の兄というのは、2017年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)を制したレイデオロ(牡)。2歳秋にデビューした同馬は、新馬、500万下(現1勝クラス)の葉牡丹賞(中山・芝2000m)と連勝を飾った。さらに、GI昇格前のGIIホープフルS(中山・芝2000m)に出走。単勝1.5倍という断然の人気に応えて、見事に3連勝を決めた。
その後、クラシック第1弾となるGI皐月賞(中山・芝2000m)は、ホープフルSからぶっつけで挑んだこともあって、5着に敗れるが、続く大目標のダービーできっちりと戴冠を果たした。
スタート直後は後方に位置したレイデオロだったが、スローペースと見るや、鞍上のクリストフ・ルメール騎手がうながして、向こう正面で早くも2番手に進出。ファンがどよめくレースぶりを見せたが、直線半ばでハナを切ったマイスタイルを捕らえると、そのまま後続の追撃も振り切って勝利した。
以降も重賞戦線で活躍。4歳秋にはGI天皇賞・秋(東京・芝2000m)を快勝し、ふたつ目のGIタイトルを手にした。
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