2020.09.13

リスグラシューの全弟クローヴィス
「姉とは違い、力強くパワーがある」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

◆中京開催のセントウルSだからこそ、狙える「穴馬」>>

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第15回:クローヴィス

 偉大な兄や姉を持ち、デビュー前から話題を集めている2歳馬が今年もいる。栗東トレセンの矢作芳人厩舎に所属するクローヴィス(牡2歳/父ハーツクライ)も、その1頭である。

 同馬が注目されるのは、全姉にリスグラシューがいるからだ。昨年、国内外でGI3連勝を飾って、年度代表馬に選出された名牝である。3歳クラシックでも好走を重ねてきたゆえ、その弟となれば、期待されるのも当然のことだろう。

クローヴィスの姉、リスグラシュー 姉リスグラシューは、2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げると、続く3戦目にはGIIIアルテミスS(東京・芝1600m)に挑戦。安定したレースぶりを披露して、早々に重賞タイトルを手にした。

 ただその後は、なかなか勝ち星を挙げられず、善戦止まりのレースが続いた。GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)2着を始まりに、牝馬三冠レースにおいても、GI桜花賞(阪神・芝1600m)2着、GIオークス(東京・芝2400m)5着、GI秋華賞(京都・芝2000m)2着という結果に終わった。

 古馬になってからも、GIII東京新聞杯(東京・芝1600m)で久々の勝利を飾るも、GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)では再び2着。大舞台では、あと一歩及ばなかった。

 しかし、4歳秋になって覚醒。GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)を快勝し、念願のGIタイトルを手にした。

 以降、国内外の重賞戦線で牡馬相手に奮闘し、5歳春のGI宝塚記念(阪神・芝2200m)では、強豪牡馬相手に完勝。2つ目の勲章を獲得した。