リスグラシューの全弟クローヴィス「姉とは違い、力強くパワーがある」 (2ページ目)
秋になると、その強さはさらにレベルアップ。海外GIのコックスプレート(オーストラリア・芝2040m)では、斤量57kgを背負って見事な勝利を飾った。
そして極めつけは、引退レースとなったGI有馬記念(中山・芝2500m)。後続に5馬身差をつける圧勝劇を演じて、アーモンドアイら名だたるトップホースを蹴散らした。
最後に強烈なインパクトを残してターフを去った姉に代わって、デビューへの準備を着々と進めているのが、弟クローヴィスである。姉も管理していた矢作厩舎のスタッフたちは、同馬について、どんな印象を持っているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。
「クローヴィスは8月に一旦入厩。ゲート試験に合格し、今はまた放牧に出ている段階にあります。入厩当時のことを振り返ってスタッフは、『雰囲気があるし、いいモノを持っていそう』と評価していました。『力強くてパワーがある』ということで、『リスグラシューとは違うタイプ』とも話していましたね」
また、同馬の気性面についてはこんな声も聞こえてきたという。トラックマンが続ける。
「現状では『テンションが少し高いタイプ』とのこと。その分、スイッチが入らないよう注意しているようです。この気性面からも、『マイルあたりが適距離なのかな』とスタッフ。いずれにせよ、『これだけの血統ですから、デビューへ向けてきっちりと仕上げていきたい』と語っていました」
万全の態勢が整うまで、じっくりと調整されているクローヴィス。姉リスグラシューを彷彿とさせる走りを見せてくれるのか、初陣が楽しみでならない。
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