宝塚記念で波乱の主役となれる候補の4頭。
力の要る馬場で台頭する! (4ページ目)
(香港に渡る前)検疫期間中に、アーモンドアイと併せて、アーモンドアイに追いつかせなかった日があったんです。思い返せば、あれが本物だったんだな、と。
今年は、海外で飛躍する年になるかと思っていたので、ここが今年初戦という誤算はあるかもしれませんが、能力的にはGI馬ぞろいの中でも、一枚違う可能性があります」
木南記者ももう1頭、穴馬候補を推奨する。前走でGIII新潟大賞典(5月10日/新潟・芝2000m)を快勝したトーセンスーリヤ(牡5歳)だ。
「前走が斤量54kgで、今回は斤量58kg。2200m戦に臨むのも3歳の春以来と、条件は厳しいです。それでも、前走の走りっぷりが、本格化を感じさせる内容でした。昨年の新潟大賞典の覇者メールドグラースが、その後もポンポンポンと結果を出していったように、トーセンスーリヤもこのまま勢いに乗ってもおかしくないかな、と。
父ローエングリン、母父デュランダルと、力の要る馬場への適性も十分にある血統です。阪神で結果を出せていませんが、それらのレースを見直してみると、いずれも脚は使っていました。当時よりも、脚質に自在性が出ているので、ロスなく立ち回れる枠、展開になれば、期待できると思います」
今年も好メンバーがそろった宝塚記念。過去に例が多いように、再び波乱の決着となるのか。もしそうなら、ここに挙げた4頭がその一端を担う可能性が大いにある。
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