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「6億円馬」アドマイヤビルゴが
ダービーの前哨戦で見せる真骨頂 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 続いて挑んだのは、リステッド競走のオープン特別・若葉S(3月21日/阪神・芝2000m)。皐月賞トライアルとなる同レースでも、絶好のスタートから好位3番手につけて、リズムよくレースを運んだ。

 直線、逃げるキメラヴェリテが粘りを見せるも、鞍上の武豊騎手がゴーサインを出すと、アドマイヤビルゴはすばらしい末脚を披露。残り100mを切ったあたりでキメラヴェリテをあっさりとかわすと、その差を広げてゴール板を駆け抜けた。メンバー最速の上がり33秒6をマークし、後続に2馬身差をつける完勝。今後が楽しみになる勝ち方だった。

 アドマイヤビルゴはその後、皐月賞をパス。GII京都新聞杯(5月9日/京都・芝2200m)から、ダービーを目指す予定だ。

 こうして、俄然注目度が増しているアドマイヤビルゴだが、陣営はここまでの過程をどう見ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「アドマイヤビルゴはデビュー前こそ、成長が遅いイメージがありましたが、厩舎のスタッフに話を聞くと、『ここに来て、体つき、動きともにしっかりしてきた』とのこと。同馬の良化ぶりについては、かなりの手応えを感じているようです。

 普段はテンションが高い部分もあるのですが、レースではまったく問題が見られません。スタッフは『注文がつかず、センスのいい競馬ができている』と、レースのうまさも高く評価しています」

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