「荒れる」天皇賞・春で穴馬2頭を厳選。
うち1頭の秘策が炸裂の予感 (2ページ目)
3歳時にGI菊花賞(京都・芝3000m)を勝っているキセキ(牡6歳)も、本質的にはステイヤーではありません。近走で3000m級の重賞で好走を続けているメイショウテンゲン(牡4歳)にしても同様です。同馬の場合、結果を左右するのは、距離というよりも、展開がハマるかどうか、という印象が強いです。
さらに、前走でGII日経賞(3月28日/中山・芝2500m)を快勝したミッキースワロー(牡6歳)は、同距離が上限でしょう。2走前にGII日経新春杯(1月19日/京都・芝2400m)を勝って、前走の日経賞でも2着と奮闘した"上がり馬"モズベッロ(牡4歳)も、父がディープブリランテですから、3200mはかなり厳しいのではないしょうか。
要するに、実績馬や人気馬には、れっきとしたステイヤーは見当たらず、荒れる要素は十分にあると思います」
天皇賞・春での大駆けが期待されるトーセンカンビーナ そこで、木村記者が推奨するのは、前走のGII阪神大賞典(3月22日/阪神・芝3000m)で2着と好走したトーセンカンビーナ(牡4歳)だ。
「父がディープインパクトなので、同馬も決してステイヤーとは言い切れませんが、勝ち上がってきたレースを振り返ってみると、派手な勝ちっぷりを見せたことがほとんどなく、そういうところがいかにも"ステイヤーっぽい"。しっかりと2着を確保した前走の内容からも、距離が延びてよさが出る部分を垣間見ることができました。
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