桜花賞で満開となるか。ミヤマザクラは「すべてにおいてレベルが高い」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 次戦は、牡馬混合のGIII京都2歳S(11月23日/京都・芝2000m)に挑戦。ここでも、好位追走から直線入口で先頭に並びかける強気の競馬を見せたが、最後は1番人気マイラプソディの強襲に屈した。

 とはいえ、トップクラスの牡馬相手に2着を確保。力があることは、きちんと証明した。

 そうして年明け初戦、牝馬クラシックとの関連が深いGIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)に臨んだ。デビュー戦からずっと牡馬相手に戦ってきた彼女は、ここでも安定したレースぶりを見せて、鮮やかな勝利を飾った。

 初体験となる1600m戦の流れにも難なく対応し、道中は大逃げを打ったインザムービーから離れた2番手を追走。直線半ばでインザムービーを捕らえると、そのまま後方から猛追する馬たちも振り切って、重賞制覇を遂げた。

 2着とはわずかクビ差ながら、着差以上に強い競馬だった。この結果を受けて、クラシックの有力候補へと名乗りを上げた。

 ミヤマザクラを管理する藤原厩舎のスタッフも、クラシックに向けての好感触をつかんでいるという。関西競馬専門紙のトラックマンが、その様子を伝える。

「ミヤマザクラについて、藤原調教師は『全体的に能力が優れており、すべてにおいてレベルが高い』と絶賛。何より『レースセンスがいい』とのことで、差し当たっての不安はなさそうですね。

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