フィエールマンの妹、ルーツドール。
調教師は「能力は高い」と太鼓判 (2ページ目)
そんな実力馬の妹となるルーツドール。デビューに向けて順調に調整されてきて、「藤岡調教師はいい感触を得ているのではないか」と、関西競馬専門紙のトラックマンは言う。
「藤岡調教師は、『調教をするたびに、動きはよくなっていて、能力は高いと思う』とコメントしていますからね。ちなみに、フィエールマンとは父がディープインパクトからジャスタウェイに代わっていますが、その点についても、藤岡調教師は『(ジャスタウェイの父であるハーツクライ産駒の)姉ルヴォワールもそれなりに走っているし、問題ないのでは』と話していました」
デビュー戦は、11月16日の2歳新馬(東京・芝1600m)を予定。関西馬ながら関東で初陣を迎えるのは、おそらくコンビを組むクリストフ・ルメール騎手のスケジュールに合わせたからだろう。そうやって名手に託すあたりからも、同馬への期待の高さがうかがえる。
なお、兄フィエールマンは長距離GIを2勝。ルーツドールの距離適性について、陣営はどう見ているのか。前出の専門紙記者は、こう語る。
「藤岡調教師によれば、『1600mでデビューするが、体つきから、距離は伸びても大丈夫』とのこと。やはり兄同様、長い距離ほどよさそうな雰囲気で、ゆくゆくは距離を延長していくと思います。フィエールマンと比べるのは、『まだかわいそう』と藤岡調教師は言っていますが、この時期の2歳馬としては、かなり期待値が高いのではないでしょうか」
はたして、ルーツドールは兄フィエールマンと同じようにGI戦線で活躍することができるのか。まもなく迎える初陣の走りをしっかりと見届けたい。
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