2019.11.14

マイルCSはディープ産駒2頭に期待。
「過去最強」マイラーが本領発揮する

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 11月17日、京都競馬場で3歳以上による”マイルGⅠ”マイルチャンピオンシップ(芝1600m)が行なわれる。

 春のGⅠ安田記念(東京/芝1600m)に対し、秋のマイル王を決めるのがこのレース。今年のメンバーはその安田記念の覇者インディチャンプ、昨年の安田記念勝ち馬モズアスコット、2017年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬ペルシアンナイト、同年の皐月賞馬アルアインなど、数々の実績馬がエントリーしてくる。

 その中でも中心になりそうなのが、ダノンプレミアム(牡4歳/栗東・中内田充正厩舎)だ。

天皇賞・秋で2着に入ったダノンプレミアム 同馬は2017年の最優秀2歳牡馬。デビューからGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神/芝1600m)までの、3連勝の内容は圧巻だった。阪神芝1800mの新馬戦を4馬身差で圧勝すると、続くGⅢサウジアラビアロイヤルC(東京/芝1600m)では1分33秒0の2歳コースレコードで快勝。そして、朝日杯フューチュリティSも1分33秒3のコースレコードで、2着に3馬身半差をつけて優勝。同レースで3馬身半差をつけたのは、のちに三冠馬となった1993年のナリタブライアン以来だった。

 当然、翌年のクラシックの中心馬として大きな注目を集めたが、年明け初戦のGⅡ弥生賞(中山/芝2000m)を勝ったものの、GⅠ皐月賞は挫石(ざせき)のため回避。続くGⅠ日本ダービーは6着と、初めての敗戦を喫した。

 4歳を迎えた今年は、GⅡ金鯱賞(中京/芝2000m)、今回と同じ舞台で行なわれたGⅡマイラーズC(京都/芝1600m)を連勝。安田記念はアーモンドアイに続く2番人気で出走したが、スタート直後に他馬と接触するアクシデントがあり16着。この秋はGⅠ天皇賞・秋(東京/芝2000m)で始動し、アーモンドアイに次ぐ2着と好走してマイルチャンピオンシップに臨んできた。

 ダノンプレミアムは芝1600m、1800m、2000mで合計6勝を挙げているが、もっとも適した距離は1600mと見ている。2歳時のサウジアラビアロイヤルC、朝日杯フューチュリティSの走りが圧巻だったのに加え、今年のマイラーズCも、1分32秒6の好タイムで2着に1馬身1/4差をつける完勝だった。スッと好位につけられるスピードと競馬センスがあり、安定感は抜群。京都のマイル戦はイメージに合うタイプだ。