グランアレグリア不在のオークスで、コントラチェックに勝算はあるのか

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

2019年クラシック候補たち
第11回:コントラチェック

 牝馬クラシック第1弾のGI桜花賞(阪神・芝1600m)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗のグランアレグリアが優勝した。圧倒的なスピードを見せつけ、勝ちタイムは桜花賞レコードの1分32秒7をマークした。

 そのグランアレグリアは、二冠目となるGIオークス(5月19日/東京・芝2400m)には向かわず、牡馬混合のGI NHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)への参戦を表明。牝馬クラシック第2弾は、桜花賞馬不在となる見込みだ。

 となると、桜花賞で敗れた面々はもちろん、別路線組にも戴冠の可能性が広がる。その別路線組で有力な1頭となるのが、コントラチェック(牝3歳/父ディープインパクト)だ。グランアレグリアと同じ美浦トレセン(茨城県)の藤沢和雄厩舎に所属し、オークスではルメール騎手が手綱をとる。

フラワーCを制して、オークスに挑むコントラチェックフラワーCを制して、オークスに挑むコントラチェック 同馬のここまでの戦績は5戦3勝、2着1回、3着1回。昨年の2歳時にはまだ勢いに乗り切れず、デビュー戦3着のあと、2戦目の未勝利戦を圧勝するも、3戦目の500万下特別では2着に屈した。

 真価を発揮したのは、今年に入ってから。当初、年明け初戦はGIIIフェアリーS(1月12日/中山・芝1600m)を予定していたが、登録馬が多く除外となり、500万下特別の菜の花賞(1月20日/中山・芝1600m)にスライドで出走した。

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