マイラーズCは万馬券の確率大。
人気落ちのGI馬と善戦マンが大駆けする

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 GI安田記念(6月2日/東京・芝1600m)の前哨戦のひとつとなるGIIマイラーズC(京都・芝1600m)が4月21日に行なわれる。

 例年フルゲートになることも多いレースだが、今年は10頭立ての少頭数。しかも、前走のGII金鯱賞(3月10日/中京・芝2000m)を勝って復活を遂げたダノンプレミアム(牡4歳)、現在3連勝中の上がり馬インディチャンプ(牡4歳)といった強力4歳勢の断然ムードとあって、一見すると、堅い決着に収まりそうな気配である。

 しかし、過去10年の結果を見てみると、1番人気はわずか1勝と苦戦。3連単の配当も10回中8回が万馬券となっていて、2011年には123万4360円の高配当が記録されるなど、荒れる要素が十分にあるレースと言える。

 ちなみに、今年と同じく少頭数だった2009年(10頭立て)と2017年(11頭立て)も、2009年は9番人気のスマイルジャックが、2017年には7番人気のヤングマンパワーが、ともに3着に突っ込んできて波乱を起こしている。

 そこで、今回も荒れることを見込んで、過去の傾向から今年のレースで激走しそうな穴馬を探し出してみたい。

 最初にピックアップするのは、近走の成績から人気が落ちそうなGI馬である。

 2010年に5番人気で3着となったキャプテントゥーレ、2013年に5番人気で勝利したグランプリボス、2016年に5番人気で2着に入ったダノンシャークは、いずれもこのパターンだ。

 キャプテントゥーレとグランプリボスはレースの2年前、3歳時にGI勝ちがあり、その翌年も重賞を勝つなど、まずまずの成績を残していた。ただ、直近の重賞レースで2頭ともふた桁着順の大敗を喫したことで、人気が落ちてしまった。

 ダノンシャークも2年前のGIマイルCS(京都・芝1600m)を制すが、以降は低迷。翌年は5走して未勝利のうえ、10着以下の惨敗を3度も味わっていた。そうした状況にあって、マイラーズCでは伏兵扱いにとどまった。

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