ドバイWCのヤバイ穴馬。砂漠のカーニバルで大穴の嵐が吹き荒れるか

  • 土屋真光●文・撮影 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 日本時間3月30日の深夜から行なわれるドバイワールドカップ(以下、ドバイWC)カーニバル。日本のファンが注目しているのは、日本調教馬が出走するGI競走である、ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200m)、ドバイターフ(芝1800m)、ドバイシーマクラシック(芝2410m)、そしてメインのドバイWC(ダート2000m)の4つだろう。

 翌日の3月31日には、日本でGI大阪杯(阪神/芝2000m)も控えており、それが終わればいよいよ4月。新年度を楽しく迎えるためにも、ドバイで"大ボーナス"をがっつり儲けたいところだ。

ドバイWCに出走予定のガンナヴェラドバイWCに出走予定のガンナヴェラ そこで今回は、現地取材などを基に、とっておきの穴馬情報をお届けしたい。

 レース順に、まずはゴールデンシャヒーンから。海外ブックメーカーのオッズでは、インペリアルヒント(牡6歳)やエックスワイジェット(せん7歳)といったアメリカ勢が人気。おそらく日本でのオッズも同様になるだろう。

 そうなったときに、目下12倍~13倍見当のUAE馬、ドラフテッド(せん5歳)に食指が動く。ドバイで同じメイダン競馬場で行なわれたダート1200mの重賞を2連勝中。しかも差し脚質のため、序盤からブンブン飛ばすアメリカ勢に付き合う必要がない。どっしりと構えて"漁夫の利"を得てくれれば、おのずと好配当に繋がるはずだ。

 続いて、アーモンドアイ(牝4歳)らが出走するドバイターフ。アーモンドアイに加えて、一昨年の勝ち馬ヴィブロス(牝6歳)、昨年3着のディアドラ(牝5歳)と、日本の"秋華賞トリオ"による上位独占も考えられる。しかし、日本馬に人気が集中するときほどオイシイのが海外の実力馬。中でも香港のサザンレジェンド(せん6歳)は"盲点"になりそうだ。

 サザンレジェンドは、昨年のGI香港マイル(香港・シャティン/芝1600m)でヴィブロスと僅差の3着、今年もGIスチュワーズC(香港・シャティン/芝1600m)で3着、そして初の2000mに距離を延長したGI香港ゴールドカップ(香港・シャティン/芝2000m)でも2着と好走している。相手が強くなるほど相手なりに走ることができ、それでいて人気になりにくいタイプだ。実際、先ほど挙げた香港GI3戦はいずれも単勝30倍以上での激走だった。

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