阪神JF、穴党記者の推しメン3頭。データに乏しい2歳戦こそ現場を頼れ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「その前走では、3着馬には2馬身半差をつけました。しかも、勝ち馬は3戦3勝で朝日杯FSでも有力視されているアドマイヤマーズ(牡2歳)。芝で未勝利なのを嫌ってか、思ったより軽視されている印象を受けますが、侮れないと思いますよ。

 陣営によれば、『前走の前から、びっくりするぐらいフットワークが変わった』とのことで、ここに来て、いわゆる"別馬"になったようです。1週前の追い切りでも、古馬オープンのナイトオブナイツ(牡5歳)に先着するなど、絶好の動きを見せていますし、状態面は申し分ありません。

 ペースはあまり速くならないと想定されるなか、今回も積極策をとると思われ、前残りの可能性は十分にあると見ています」

 唯一の勝利がダート戦とはいえ、メイショウショウブは芝でも2着1回、3着2回と堅実な走りを見せている。アドマイヤマーズに半馬身差なら、ここでも互角の勝負を演じられるはずだ。

 太田記者はもう1頭、3戦2勝のプールヴィルを推す。

「現在、2連勝中のプールヴィル。前走の500万特別・りんどう賞(10月7日/京都・芝1400m)は、決して派手な勝ちっぷりではありませんでしたが、3カ月の休み明けでしたし、陣営のスタッフが『最後は遊んで走っていたみたいで、目いっぱい走っていない』と話していました。とすれば、数字以上に評価していい結果だと思います。

 初戦の敗戦(4着)は、内で窮屈になってのもので、まだ底を見せていません。阪神・外回りの長い直線も大歓迎でしょうし、楽しみです」

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