土壇場で手にした出走権。ランドネは「強運」をオークスで発揮するか (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 最後のチャンスをものにして、オークス出走にこぎつけたランドネ。同馬を管理するスタッフの話からも、この馬の好調ぶりが伝わってくるという。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「(ランドネは)アメリカ生まれで、バリバリのダート血統なのですが、ここまでは芝でも安定した走りを見せていますよね。その分、陣営も一定の能力の高さを感じているようです。

 また、前走スイートピーSではマイナス12kgでの出走でしたが、『数字ほどのダメージはなく、元気いっぱい』とスタッフ。調教も動いており、いい状態で本番を迎えられそうです」

 父ブレイムは、ダート主流のアメリカ競馬で鳴らした名馬。そうした血筋背景もあってか、ランドネの馬体重は500kg前後で、牝馬ながら雄大な馬体を誇る。ゆえに、前走の馬体減もさして気にならないのだろう。

 とはいえ、オークスへ向けて、陣営にも課題に感じていることがあるという。先述のトラックマンがその点について説明する。

「スイートピーSではうまく折り合いましたが、忘れな草賞で見せた引っかかり癖は、まだ解消されていない様子。『折り合いは今も課題。2400mへの距離延長は大きなポイントになる』とスタッフは話しています。引っかかるとスタミナを消耗するので、そこをどう我慢できるか、ですね」

 前走は戸崎圭太騎手が手綱を取ったが、オークスでは先約があるため、内田博幸騎手に乗り替わる。扱いの難しい馬だけに、本番でコンビが替わるのは、さすがに心配な材料となる。

 そうはいっても、最後の最後につかんだオークス切符。桜花賞組をはじめ、強力なメンバーが集うが、そのいい流れと強運を生かして本番での好走を期待したい。

◆美女予想家3人が、ヴィクトリアマイル「稼げる買い目」をサービス公開>>

◆ヴィクトリアマイルは万馬券セール中。「赤札の3頭」は超お買い得!>>

2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る