強豪不在の天皇賞・春。「これならオレにも...」とヤル気の4頭で稼ぐ (4ページ目)
じわじわと力をつけて、重賞初挑戦だった前走の日経賞でもいきなり2着と好走したチェスナットコート。今の勢いなら、初のGIの舞台でも思わぬ"激走"があっても不思議ではない。
大西記者ももう1頭、カレンミロティック(せん10歳)の名前を挙げた。
「年齢的に大きな上積みを望むのは酷でしょうが、目立った衰えは感じさせないですし、自分の力は出せる状態にあります。昨年は裂蹄(れってい/蹄壁が割れて亀裂が入ったもの)により、阪神大賞典(阪神・芝3000m)を使えず、天皇賞・春にも出走できませんでした。
しかし今年は、その阪神大賞典(3月18日)を叩いて本番に臨めるのは好材料。2015年に3着、2016年に2着となったときは、まさにこのローテションでした。ちなみに、阪神大賞典では2015年が4着、2016年が6着。ともに本番では順位を上げています。
そして、今年は5着でした。好勝負を期待してもよさそうです。2年前にはキタサンブラックと鼻差の接戦を演じた実力馬。得意のレースで再び大駆けがあっても驚けないですよ」
先日、オーストラリアのGIシドニーカップ(ランドウィック・芝3200m)では、9歳馬のフーショットザバーマンが5度目の挑戦で勝利した。日本でも古豪が力を示すのか、注目である。
メンバー的にはやや寂しい"伝統の一戦"ではあるが、馬券的な妙味は増した。人気が読めない中で高配当をゲットするには、盲点となる"穴馬"を見つけ出せるかどうか。はたしてそれは、この4頭の中にいるのだろうか......。
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