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大阪杯は「GI馬に勝てるわけねーよ」
と思われた穴馬4頭が大暴れだ (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 しかし、直前の前哨戦を制した勢いのまま、3着に突っ込んできた。

 同馬に近い馬を今年の出走馬からピックアップするなら、サトノノブレス(牡8歳)だろう。

 久々となった前走のGII金鯱賞(3月11日)では、サトノダイヤモンド(牡5歳)、ヤマカツエース(牡6歳)らを振り切って2着。調子は上向きにあるが、この馬もこれまでにGII、GIIIを合わせて4勝を挙げているものの、GIでは2着が1度あるだけで戴冠は遂げていない。

 そうなると、おそらく「GIでは厳しい」と見られ、前走の好走を持ってしても、さほど評価は上がらないだろう。だが、昨年のヤマカツエースと同様、好調を維持して人気以上の走りを見せる可能性は十分にある。

 さて、GIに昇格する前の傾向も少し参考にしてみたい。過去の大阪杯では直近の重賞で好走しながら、メンバーのレベルが上がることによって、軽視されてしまった馬がしばしば波乱を起こしている。

 例えば、2010年に6番人気で勝利したテイエムアンコール。同馬は前走のGII中山記念(中山・芝1800m)で2着に入っていた。

 2015年に6番人気で3着となったエアソミュールも、3走前のGII毎日王冠(東京・芝1800m)で勝利。その後、前々走、前走のGII戦でも3着と善戦を繰り返していた。

 ところが、大阪杯ではGIIだった頃からGI勝ちのある豪華メンバーがそろうレースだったため、それら実績馬に人気を譲って、それぞれ伏兵扱い以上の評価はされなかった。

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