2018.03.29

血統が「勝つ」と言っている。
大阪杯はサトノダイヤモンドの復活舞台

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by Yamane Eichi/AFLO

 今週末4月1日、阪神競馬場でGI昇格となって2年目のGI大阪杯(芝2000m)が行なわれる。

 同日の未明にドバイではGIドバイシーマクラシック(メイダン・芝2400m)、GIドバイターフ(メイダン・芝1800m)が行なわれ、両レースにも多くの日本馬が出走するが、この大阪杯にもGI馬5頭を含むトップクラスの馬が集まっており、現在の日本馬のこの路線の層の厚さが感じられる。

昨年の阪神大賞典以来の勝利となるか、サトノダイヤモンド

 今回、筆者が注目するのはサトノダイヤモンド(牡5歳・池江泰寿厩舎)だ。同馬は2016年のGI菊花賞(京都・芝3000m)、GI有馬記念(中山・芝2500m)の勝ち馬で、約5カ月ぶりの出走となったGII金鯱賞(3月11日/中京・芝2000m)3着からの参戦となる。

 同馬の3歳時の活躍は華々しかった。デビューから3連勝でGIIIきさらぎ賞(京都・芝1800m)を勝利し、GI皐月賞(中山・芝2000m)3着、GI日本ダービー(東京・芝2400m)2着と春の2冠は惜敗に終わったが、秋はGII神戸新聞杯(阪神・芝2400m)を勝利すると、続いて菊花賞も制してGI馬となり、有馬記念(中山・芝2500m)では古馬のキタサンブラックを破ってGIを連勝。最優秀3歳牡馬に輝いた。

 4歳を迎えた昨年は、GII阪神大賞典(阪神・芝3000m)を勝って順調なスタートを切ったが、続くGI天皇賞・春(京都・芝3200m)で3着と敗れた。秋はフランスに遠征したが、同地特有の重い馬場に対応できず、GIIフォワ賞(シャンティイ・芝2400m)は4着、GI凱旋門賞(シャンティイ・芝2400m)では15着と連敗を喫している。前走の金鯱賞はそれ以来のレースだった。

 サトノダイヤモンドの戦績を振り返ってみると、3000mの菊花賞、2500mの有馬記念など2400m以上の長距離重賞勝ちもあるが、決してステイヤーというわけではない。菊花賞こそ勝利したが、日本レコードが記録されるタフなレースとなった昨年の天皇賞・春ではキタサンブラックだけでなく、シュヴァルグランにも敗れて3着。スタミナ勝負では弱いところを見せている。