秋華賞で「人気の上がらぬ3頭」が、
過去の激走パターンと妙にハマる

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 3歳「牝馬三冠」のラストを飾るGI秋華賞(京都・芝2000m)が10月15日に開催される。

 GIオークス(5月21日/東京・芝2400m)を勝った"女王"ソウルスターリングが別路線を選択。主要なステップレースとなるGIIローズS(9月17日/阪神・芝1800m)は8番人気の伏兵ラビットランが快勝し、レースの行方はやや混沌とし始めている。

 そうなると、この舞台でも思わぬ穴馬の台頭が十分に考えられる。今回も、過去10年の結果を参考にして、波乱の立役者となる"ヒロイン"を探し出してみたい。

 では、過去の秋華賞において、穴を開けているのはどんな馬か。まず、ひとつの傾向としてクローズアップされるのは、ローズSで上位(3着以内)に入りながら、本番で人気の上がらなかった馬だ。過去10年で、5番人気以下の馬が馬券圏内に入った例は5度もある。

◆2007年=ローズS3着→秋華賞2着レインダンス(7番人気)
◆2008年=ローズS2着→秋華賞2着ムードインディゴ(8番人気)
◆2010年=ローズS1着→秋華賞2着アニメイトバイオ(6番人気)
◆2011年=ローズS3着→秋華賞2着キョウワジャンヌ(7番人気)
◆2016年=ローズS3着→秋華賞3着カイザーバル(8番人気)

 トライアルで好走しても、それまでの実績が不足していたりすると、一般的には「本番で勝ち負けするのはどうか?」という評価になってしまう。だが、秋華賞ではトライアルで結果を残した馬が、そのまま好走することが多いのだ。

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