2017.09.30

凱旋門賞の「世界が見落とした穴馬」を
フランス女性記者がささやいた

  • 土屋真光●文・写真 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by PanoramiC/AFLO

 総勢18頭の出走馬が出揃い、枠順も決定して、あとは本番を待つばかりの今年のGI凱旋門賞(ロンシャン・芝2400m)。エネイブル(牝3歳、父ナサニエル)が2番枠、ユリシーズ(牡4歳、父ガリレオ)が1番枠、ブラムト(牡3歳、父ラジサマン)が4番枠と人気どころは内枠に集中した。

 また、5頭出しのクールモア勢も名手ライアン・ムーア騎乗のウィンター(牝3歳、父ガリレオ)が8番枠、アイダホ(牡4歳、父ガリレオ)が7番枠、オーダーオブセントジョージ(牡5歳、父ガリレオ)が9番枠。有力馬とペースを握る馬が概(おおむ)ね真ん中から内の枠を引いたことになる。13番枠のサトノダイヤモンド(牡4歳、父ディープインパクト)と5番枠のサトノノブレス(牡6歳、父ディープインパクト)の日本勢がこれにどう挑むか、序盤の展開が大きくレースに影響を及ぼしそうだ。

 枠順発表の結果を受けて、前評判はエネイブル中心の空気が強まっている。しかし、一筋縄でいかないのが凱旋門賞の歴史。昨年も、終わってみればまさかのクールモア勢1~3着独占で、波乱の結果となった。ならば今年、波乱を呼ぶとしたらどの馬か。地元や英国で活動する記者たちに”オススメの穴馬”を聞いてみた。

フォワ賞勝ち馬、チンギスシークレットは過小評価? 穴馬として注目!「エネイブルが中心と見られるのは、仕方がないわよね」

 そう肩をすぼめるのは、フランスの競馬専門紙『パリチュルフ』の女性記者、マリーポーリーン・ガローさん。