ダービーでも侮れない。スタッフが驚愕するペルシアンナイトの切れ味 (2ページ目)
その後、500万下を楽勝するも、GIIIシンザン記念(1月8日/京都・芝1600m)では1番人気で3着に敗れた。重い馬場と、直線で進路が狭くなるなどの不利が影響したようだった。
実際、それを証明するように、続くGIIIアーリントンC(2月25日/阪神・芝1600m)では、圧巻の走りを披露。楽な手応えで突き抜けて、2着以下に3馬身差をつける快勝劇を演じた。
そうして挑んだ皐月賞。それまで1600m〜1800mのレースのみ使ってきただけに、戦前は距離不安もささやかれたが、本番ではそうした声を一掃する走りを見せた。向正面で後方から一気に押し上げ、最後の直線では勝ち馬アルアインと真っ向勝負。クビ差の2着と結果を残した。
そんなペルシアンナイトについて、陣営は皐月賞の走りを「期待どおり」と評価しているという。関西競馬専門誌のトラックマンが語る。
「デビュー前からスタッフの多くが『これは走る』と言っており、皐月賞の1週前追い切りに乗った水口優也騎手(※本番はミルコ・デムーロ騎手が騎乗)も、『この馬が皐月賞で負けるとは思えない』と感じていたほど。ハービンジャーの産駒は切れ味に劣るタイプが多いのですが、ペルシアンナイトについては、誰もが口をそろえて『とにかくキレる』と絶賛していましたね」
皐月賞の前には懸念されていた距離についても、陣営は「2000mまでは大丈夫」と意に介していなかったようだ。
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