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岩田騎手ゾッコン。激アツ牝馬戦線に
新たに現れた大器ファンディーナ (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

 彼女の血統を見ると、半兄に2016年のGI皐月賞(中山・芝2000m)で7着となったナムラシングン(牡4歳/父ヴィクトワールピサ)がいる。同馬は、直前のトライアルとなる若葉S(阪神・芝2000m)で2着となってクラシックの舞台を踏んだ。ファンディーナも、クラシック出走はもちろんのこと、兄以上の結果が期待されている。

 そんなクラシック制覇まで見込まれる逸材を管理するのは、栗東トレセン(滋賀県)の高野友和厩舎。無論、この馬に関わる人たちもその能力の高さを絶賛しているという。関西競馬専門誌のトラックマンが伝える。

「2戦目で33秒0という驚異の末脚を使いながら、『その後のダメージはあまりない』とスタッフは話しています。続けて、『あの上がりでもまだ余力があった。ケチのつけようがない』とべた褒め。確かに、並みの馬では差し切れない展開でしたから、一般的な物差しでは測ってはいけないレベルにあるのかもしれません」

 さらに、同馬に惚れ込んでいるのが、初戦で手綱を取った岩田康誠騎手だという。トラックマンが続ける。

「2戦目のつばき賞は、東京で行なわれたGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)と同日だったため、当然のことながら、岩田騎手はそちらを優先しました。それで、代役は川田将雅騎手が務めたのですが、実はレース直前まで、岩田騎手はGIを捨ててファンディーナに乗ろうか迷っていたとか。最終的には『川田騎手の騎乗は今回だけ』という条件で譲ったようですが、岩田騎手の思い入れは相当なものです」

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