ダートも「女傑の時代」。フェブラリーSの狙いはホワイトフーガ (2ページ目)
父クロフネはGI NHKマイルカップ(東京・芝1600m)、GIジャパンカップダート(東京ダート・2100m)の勝ち馬で、ダートではジャパンカップダートとGIII武蔵野ステークス(東京ダート1600m)の2戦でいずれも日本レコードのぶっちぎりと、圧倒的な強さを見せた馬。種牡馬としてはGIスプリンターズSなど短距離GI2勝のカレンチャン、昨年のGI NHKマイルCを勝ったクラリティスカイなどを出し成功を収めている。
意外にも、ダートGI/JpnII級の勝ち馬はホワイトフーガが初めてで、JRAのダート重賞も昨年のGIIIマーチステークスを勝ったマイネルクロップ1頭のみと、ダートでの実績は目立っていない。しかし、実はGIフェブラリーSの舞台となる東京ダート1600m戦では過去30年間の全種牡馬の中で最多勝となる61勝を挙げている得意条件。何より、クロフネがGIII武蔵野ステークスで日本レコード勝ちを果たしたコースだ。
母マリーンウィナーは南関東で5戦2勝と平凡な成績に終わったが、勝利したレース(川崎・ダート1400m)は2着に2秒6差を付ける圧勝で、高い素質を秘めていた。さらに、祖母の弟にドイツ賞など欧州でGI4勝のキャンパノロジストがいて、さらに遡るとグラスワンダー(GI有馬記念などGI4勝)、ダノンシャンティ(GI NHKマイルC)、ヴィルシーナ(GIヴィクトリアマイル連覇)、シングスピール(GIドバイワールドカップ、GIジャパンカップ)、デヴィルズバッグ(米2歳牡馬チャンピオン、タイキシャトルの父)など、日本のみならず世界的にも多くの名馬が出ている名門牝系。日本の現役馬も先日のGIIアメリカJCCを勝ったディサイファ、同2着のスーパームーン、GII日経新春杯2着のシュヴァルグランなど、多くの馬が活躍している。
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