2015.10.15

【競馬】秋華賞で二冠なるか。ミッキークイーンに潜む2つの不安

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Murata Toshiyuki

秋華賞に挑む「良血3強」の勝算(2)
ミッキークイーン編

 今春の3歳牝馬路線で「主役」と目されていたのは、牡馬相手にデビュー3連勝を飾ったルージュバック(父マンハッタンカフェ)だった。しかし、大きな期待を集めたGI桜花賞(9着。4月12日/阪神・芝1600m)、GIオークス(2着。5月24日/東京・芝2400m)と、ともに人気を裏切って敗戦。牝馬クラシックは、無冠に終わった。

 さらにこの秋、当初は凱旋門賞挑戦などもプランに挙がっていたが、復帰を予定していた札幌記念(8月23日/札幌・芝2000m)を熱発で回避。凱旋門賞どころか、3歳”牝馬三冠”最終戦となる秋華賞(10月18日/京都・芝2000m)の出走さえ叶わず、完全に「主役」の座から遠のいてしまった。

 そうなると、オークスにおいて、ルージュバックを真っ向勝負でねじ伏せたミッキークイーン(父ディープインパクト)こそ、今秋の3歳牝馬の「主役」最有力候補と言っていいだろう。

オークスに続いて秋華賞制覇を狙うミッキークイーン。 そもそも同馬は、デビュー当時から評判だった血統馬。桜花賞こそ抽選漏れで出走できなかったものの、必勝態勢で臨んだ忘れな草賞(4月12日/阪神・芝2000m)を快勝すると、逆に桜花賞出走を逃した”不運”を味方につけてオークスの勝利につなげた。見事牝馬クラシックの一冠を手にして、当初からの高評価が間違いではなかったことも証明した。

 秋初戦となった、秋華賞トライアルのGIIローズS(9月20日/阪神・芝1800m)でも、スタートで出遅れる不利がありながら、メンバー中、最速の上がりタイム(33秒8)をマーク。勝ったタッチングスピーチ(父ディープインパクト)には屈したものの、休み明けとしては上々の走りを見せて、本番での飛躍を予感させた。