【競馬】超良血タッチングスピーチ。秋華賞で開かれる名牝への扉
秋華賞に挑む「良血3強」の勝算(3)
タッチングスピーチ編
期待の良血馬がついに底力を見せた――。
秋華賞トライアル、ローズS(9月20日/阪神・芝1800m)のタッチングスピーチ(父ディープインパクト)の勝ちっぷりを見て、そう思ったファンは少なくなかったのではないだろうか。
なにしろ、今春のオークス(5月24日/東京・芝2400m)を快勝し、3歳牝馬路線の"主役"となったミッキークイーン(父ディープインパクト)を一蹴。「どっちが格上?」と聞きたくなるほど、鮮やかな勝利だったからだ。
前哨戦のローズSを快勝したタッチングスピーチ。 道中、タッチングスピーチは、最後方待機となったミッキークイーンのすぐ前をゆっくりと追走。4コーナーを回って直線に入ると、ミッキークイーンとほぼ同タイミングでスパートした。そこですかさず、外からミッキークイーンが競り潰しにきたが、タッチングスピーチはまったくひるむことなく競り合いを制し、最後は1馬身半突き放してゴールした。
ミッキークイーンは、オークス以来の休み明けだったうえ、スタートで出遅れる不利があった。だが、それを差し引いても、はたして結果は変わっていただろうか? それぐらいの強さと余力が、タッチングスピーチにはあった。
この結果、ローズSでは7番人気と低評価だったが、秋華賞(10月18日/京都・芝2000m)本番では、ミッキークイーンと互角の本命候補に浮上するに違いない。
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