【競馬】ブリランテに続く、パカパカファーム「期待の新星」
『パカパカファーム』成功の舞台裏
連載●第44回
ダービー馬ディープブリランテを送り出したパカパカファームは、その後もコンスタントに活躍馬を輩出。12月21日に行なわれるGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)にも、同牧場生産の有力馬が登場する。クロフネ産駒のクラリティスカイ(牡2歳)だ。そこで今回は、クラリティスカイにまつわるエピソードを紹介する――。
「2歳王者」を決める朝日杯FSに挑むクラリティスカイ。 来年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)を見据えて、続々とデビューする2歳馬たち。そうした若駒たちによる「新人王決定戦」とも言うべき、朝日杯フューチュリティS(以下、朝日杯FS。阪神・芝1600m)が12月21日に行なわれる。これまで中山競馬場で実施されてきたこのレースは、今年から阪神競馬場へと舞台を移すこととなった。
初の阪神開催を歓迎するかのごとく、今年の朝日杯FSには素質馬、期待馬がこぞって参戦しそうな気配だ。GIII札幌2歳S(9月6日/札幌・芝1800m)を快勝して2戦2勝で臨むブライトエンブレム(牡2歳)をはじめ、GIIデイリー杯2歳S(11月15日/京都・芝1600m)を制したタガノエスプレッソ(牡2歳)、そして"怪物"オルフェーヴルの弟、アッシュゴールド(牡2歳)など、将来性豊かな面々が出走予定メンバーに名を連ねている。
そんな中、パカパカファームの生産馬からも有力な一頭が出走する。10月の新設重賞いちょうS(10月11日/東京・芝1600m)を、2歳馬のレコードタイムで快勝したクラリティスカイ(牡2歳)だ。同馬は、今年の皐月賞(8着)に出走したクラリティシチー(牡3歳)の弟。パカパカファーム代表のハリー・スウィーニィ氏も、「仔馬の頃から期待していた一頭」だという。
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