2014.10.16

【競馬】秋華賞、レーヴデトワールが偉大な姉の無念を晴らす

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Nikkan sports

「無念を晴らす」というフレーズは、競馬界でもよく使われる。そして、そのような期待を背負って、多くの競走馬が大一番に挑む。

 トライアルの紫苑S(9月13日/新潟・芝2000m)を快勝し、本番の秋華賞(10月19日/京都・芝2000m)で伏兵視されているレーヴデトワール(牝3歳/父ゼンノロブロイ)は、まさしくそんな一頭である。

夏を越して、見違えるような成長を見せたレーヴデトワール。 半姉のレーヴディソール(父アグネスタキオン)は、2歳時にGI阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF。阪神・芝1600m)を制し、3歳になっても桜花賞トライアルのチューリップ賞(阪神・芝1600m)を圧勝。デビューから4戦4勝を飾って、一躍その名をとどろかせた。

 後方から他馬を圧するようにして伸びてくる末脚は、「超」のつく一級品だった。牝馬クラシックの一冠目となる桜花賞前(阪神・芝1600m)には、主戦の福永祐一騎手が「(桜花賞で)負けるイメージができない」と語っていたほどで、誰もが認める断然の”主役”だった。

 ところが、レース直前に故障。桜花賞は無念の回避となった。その後、秋になって復帰を果たしたが、圧巻の末脚がよみがえることはなかった。

 その姉の「無念を晴らす」ことを期待されて、牝馬三冠最後の一冠に臨むのが、レーヴデトワールだ。