2014.05.17

【競馬】ヴィクトリアマイル、混戦を断つのは「器用」なウリウリ

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 古馬牝馬の春の”女王決定戦”ヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)が5月18日に開催されます。

 まず注目すべきは、前哨戦の阪神牝馬S(4月12日/阪神・芝1400m)で鮮やかな差し切り勝ちを収めたスマートレイアー(牝4歳)です。

 デビューしたのは、昨年の4月。そこからわずか半年後には、秋華賞(2013年10月13日/京都・芝2000m)に出走し、2番人気という支持を得るほど出世しました。そして、実際にレースでも2着と好走。デビューから半年でこれほどの結果を残し、素晴らしい内容の競馬を見せられるのは、何より持っているモノが違うからでしょう。

 さらに、年明け2戦も圧巻でした。大阪城S(3月9日/阪神・芝1800m)では、 オープン特別とはいえ、牡馬相手に能力が一枚も二枚も違うといった内容で快勝。続く前走の阪神牝馬Sは、デビュー以来もっとも短い距離のレースでしたが、道中最後方から直線で豪快な追い込みを見せて、短距離、マイル戦を主戦場とするライバルたちを蹴散らしました。

 特に同レースでは、その強さも際立っていましたが、次のマイル戦(ヴィクトリアマイル)を意識したレースができていたこともよかったと思います。というのは、もし最後方に止まらず、無理にでも好位に取りついていったら、速い流れに慣れてしまう可能性があったからです。そうすると、距離の延びるマイル戦で折り合いを欠いてしまうケースも考えられたのですが、その心配はなくなりましたね。

 ただ一方で、気がかりな点もあります。結果はともあれ、阪神牝馬Sで大きく出負けした、という事実です。秋華賞でも、同様に出負けしたことで勝ち切るまでには至りませんでした。この中間はゲート練習もしているようですが、出遅れは馬の性格によるところもあるので、練習したからといってすぐに改善されるかどうかは五分五分だと思います。 今回、しっかりとスタートできれば、次走以降も心配する必要はなくなりますが、はたしてどうでしょうか。