2014.05.22

【競馬】「オークス向き」の馬とは、どんなタイプか

  • text by Sportiva

元祖オークス男
嶋田功が語る「牝馬の世界」(後編)


古馬牝馬の「春の女王決定戦」ヴィクトリアマイルに続いて、熱き牝馬の戦いが5月25日に開催される。牝馬クラシック第2弾のオークスだ。注目は、何と言っても桜花賞を衝撃的なレースで快勝したハープスター(牝3歳)。オークスではどんな走りを見せてくれるのか期待が膨らむが、専門家はどう見ているのか。そこで、現役時代に元祖「オークス男」と称された元調教師の嶋田功氏を再び直撃。オークスというレースの特徴と、ハープスターの可能性について聞いた。

(前回の嶋田氏の記事はこちら)

オークスで牝馬二冠を狙うハープスター。――まもなく牝馬クラシック第2弾のオークス(5月25日/東京・芝2400m)が開催されます。牝馬クラシック第1弾の桜花賞(4月13日/阪神・芝1600m)から距離が800mも延びますが、やはりレースとしてはまったく別ものなのでしょうか。

嶋田 それは間違いないだろうね。特に以前(2006年、阪神競馬場改修前)は、桜花賞と言えば、ハイペースになることが多くて、スタートしたと思ったら、あッという間にゴールが来るような感覚だった。阪神コースが改修されてからはそこまで極端なことはないかもしれないが、おおよそペースが速くなるから、多少引っかかる馬でも、持ち堪えることができたと思う。でも、距離が延びるオークスでは、さすがに引っかかってしまう馬は厳しい。いかに折り合って、道中リズムよく運べるか。そして、最後にどれだけ脚(余力)が残っているかが大事になる。

――嶋田さんはオークスで通算5勝を挙げています。どんなことに気を配って、騎乗していたのでしょう。

嶋田 今も言ったように、道中どれだけ気分よく馬を走らせるか。前に行く馬でも、後ろから行く馬でも、とにかくリラックスして走らせることに神経を注いだ。もちろん、中には引っかかってしまう馬もいたけど、美空ひばりの歌『川の流れのように』と言えばいいのかな、水が高いところから低いところに流れるように、滑らかに、リズムよくレースを運んでいこうと心掛けた。

 あと、牝馬は気性的に繊細な馬が多いから、チャカチャカとテンションが上がらないようにレース前から気を配った。牡馬に対するよりも、のんびりと接して、馬自身がリラックスできるようにした。レース前の返し馬のときから、落ち着かせることを第一に考えていたよ。