2014.04.10

【競馬】川田将雅が語る「ハープスターで今年は負けたくない」

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • JRA●写真

ドラマチック春競馬(4)

今年の牝馬クラシック(桜花賞、オークス)の最有力候補と言えば、ハープスター(牝3歳)である。牡馬さえ一蹴してしまう強烈な末脚を秘め、その強さは牡馬を含めても「世代№1」という専門家さえいる。今回、そんなハープスターの主戦を務める川田将雅騎手を直撃。クラシック制覇への手応えを聞いた。

桜花賞で1番人気が予想されるハープスター(左端)。――まずは、ハープスター(牝3歳)の年明け初戦となった、桜花賞トライアルのチューリップ賞(3月8日/阪神・芝1600m)について聞かせてください。結果は2着ヌーヴォレコルト(牝3歳)に2馬身半差の完勝でした。見た目は、その着差以上の強さを感じましたが、川田将雅騎手自身の手応えはいかがでしたか。

「確かに、楽な競馬でしたね。あの競馬なら(ハープスターにとっては)追い切りのほうが余程しんどかったと思いますよ。それくらいレースで(全力で)走っていませんし、走らせてもいません。それで、あの勝ち方ですから。内容的にも、これまでの4戦のうちで、今回(のチューリップ賞)がいちばんよかったと思います」

――レース前は、どんなことを考えていたのでしょうか。

「勝ち負けに関しては、まったく意識していませんでした。(ハープスターが)どういう勝ち方をしてくれるか。とにかく、リズムよく走って、無事にレースを終えてくれれば、それでいいと。考えていたのは、それだけです。その点では、期待どおりでしたね」

――ハープスターの前走は、昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF。12月8日/阪神・芝1600m)。チューリップ賞は、それから約3カ月の休養を経ての競馬でした。休ませたことで「ここが成長したな」と感じるところはありましたか。

「道中の運びが非常にスムーズになったので、そこにいちばんの成長を感じましたね。レース中の位置取り的には、いつもどおりの(後方の)位置ではありましたけど、走っている内容が違っていました。気持ちの面ですごく前向きさがあって、体もよく動いていましたし、今まででいちばん安心して乗っていられました。そこは本当に、これまでとは違っていますね」