【競馬】AJCCでは、ダノンバラードの末脚が爆発する!?
昨秋から、ひと皮むけた競馬を見せるようになったダノンバラード。元ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」
1月19日(土)からは、中京競馬場での開催がスタート。中山、京都と合わせて、3つの競馬場それぞれで重賞が行なわれます。
中山の重賞は、1月20日(日)のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC/芝2200m)。今年で54回目を迎える伝統的なレースです。
年末のグランプリ、有馬記念(12月23日)からの参戦が多く、真冬のこの時期にしては、毎年好メンバーがそろいます。また、有馬は内回り、AJCCは外回りという差はありますが、中山の2000mを越えるレースでコース形態が似ているため、好走する馬も有馬記念組が多いようです。実際、ここ3年の勝ち馬は年末の有馬記念に出走していた馬でした。
今年も有馬記念組からは、ルルーシュ(牡5)が参戦してきました。昨年は重賞勝ち(11月4日のアルゼンチン共和国杯)を収めるなど、その実績から上位人気になりそうです。
同じ中山・芝2200mで行なわれた昨年9月23日のオールカマーでは、4着と敗れましたが、それは馬体増(10kg)と道悪が敗因と見ています。そして前走の有馬記念(8着)も、ややレース間隔が開いて(1カ月半)、何か反応の悪い競馬でしたね。
馬体重も12kg増えていましたが、それよりも大外枠だったことで、脚を溜められずに負けてしまった感があります。短距離レースだけでなく、中距離戦でも枠順はいろいろな意味で結果に影響すると思います。特に有馬記念のような中山・芝2500mの場合は、3コーナー途中からのスタートで、4コーナーまでグルッと回る形になります。そのため、外枠でスタートすると、逃げ馬以外はやや難しい競馬を強いられます。
ルルーシュの場合は、好位の内に入れて脚を溜めたいタイプ。有馬記念は、それが叶(かな)わなかったように見えました。
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