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高額賞金だけじゃない 香妻陣一朗が感じる「LIVゴルフ」の"みんながハッピーになる仕組み" (4ページ目)

  • 古屋雅章●取材・文 text by Furuya Masaaki
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

【メジャーには伝統という魅力がある】

――来季もLIVの『アイアンヘッズGC』の一員としてプレーが決まりました。もしチームからオファーがなかったら、日本ツアーに復帰されていましたか?

 LIVはアジアンツアーと提携していて、アジアンツアーも来年から規模が大きくなるという話もあるので、アジアンツアーと日本ツアーの両方に出られたらいいな、と考えていました。アジアンツアーでトップになったら、LIVの出場権を得られるので、そこを目指そうかなと思っていましたが、チームに残れることになったので、本当に良かったです。

――最後に、プロゴルファーとしての今後の目標を教えてください。

 今、LIVとUSPGAはメジャーでしか交わらないじゃないですか。LIVの選手がメジャー競技に出場している姿を見て、自分もLIVの選手としてメジャーに出て、LIVの代表じゃないですけど、そこで活躍したいですね。メジャーには伝統という魅力があります。それに対してLIVという新しいツアーができて、メジャーという場でそのふたつが交わって、その場に自分も加わりたい。そして、日本でのLIV開催に向けて、日本チームを作るくらいのところまでいけたらいいなと考えています。

 2025年のLIVゴルフ初戦は、2月6日にサウジアラビアの「リヤドGC」で開催が予定されている。香妻陣一朗の来季の活躍に注目だ。

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【Profile】香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)/1994年7月7日生まれ。宮崎県出身。
父の影響で2歳からクラブを握り、横峯さくらプロの父・良郎氏に師事。2012年にプロ転向し、同年に初シードも獲得。20年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」でツアー初優勝。LIV参戦中の24年には、「Sansan KBCオーガスタ」で日本ツアー通算3勝目をあげた。23年12月にはLIVゴルフ予選会を2位で通過し、24年シーズンの出場権を獲得。『アイアンヘッズGC』の一員として、日本人では初となるLIVゴルフにシーズンフル参戦を果たした。今季のLIVゴルフでの賞金ランキングは45位。実姉・琴乃もプロゴルファー(JLPGA1勝)。

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