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稲見萌寧が明かした苦悩「今年前半だけで4回もスイング改造した」TOTOジャパンクラシック制覇で米ツアー挑戦の可能性は「50%」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji

 さらに、前週からは得意のパッティングでプロになった時から続けてきたクロスハンドを順手に戻していた。

「左に出るミスがどうしても嫌で。先週、『もしかしたら......』と思って試したところ、ミスがなくなった。それを今週も続けた感じです」

 最終日は首位の桑木志帆と畑岡奈紗に1打差の3位スタートだった。12番パー5で2オンに成功し、イーグルこそ逃したものの、バーディーを奪い、このホールでボギーを叩いた桑木を逆転。16番をホールアウトした時点では、ペ・ソンウに並ばれていたが、17番のロングホールで再びバーディーを奪って、そのまま逃げきった。

 茨城県にキャンパスがある通信制の高校、大学を卒業した稲見にとって、縁ある地での13勝目となった。

「国体も茨城代表で奈紗さんと出て、優勝した。その時の監督も来てくれていた。優勝できてうれしいです」

 気になるのは、米ツアーへの挑戦だ。その可能性を問われた稲見は、短く、こう答えた。

「50%です」

 悩める時期を過ごしてきた稲見にとって、うれしい悩みがひとつ増えた。

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