米ツアーに挑む西村優菜の決意表明「出場が確定していなくても現地へ。リシャッフルでの『万が一』は考えていない」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 ただ、リシャッフルではQシリーズの時のように、『20位以内へ!』と強く意識することなく、目の前の試合で少しでも好成績を残すことに集中したい。その結果、順位を上げられたら、後半戦はフィールド(出場選手数)も広がるので、試合に出やすくなるのかなと思っています」

――目の前の試合でひたすら好結果を目指すだけでなく、そうした"もうひとつの戦い"がある経験をするのも初めてではないですか。

「お尻を煽られている感じですね(苦笑)。それでも、一試合、一試合、大事に戦っていくというのは、これまでと変わらないので、あまり(リシャッフルについては)気にせずに戦えたらいいと思っています」

――リシャッフルまでは帰国しない予定ですか。

「そうですね。5月以降も、米ツアーを基本に考えています」

――退路を断って、アメリカに渡る、ということですね。

「昨年末、ゆっくり考える時間があったことがよかったと思います。そこで、覚悟は決まりましたから。今年一年、米ツアーに重きを置いて、米ツアーの来季シード権を獲るというのが、今年の目標です」

――万が一リシャッフルで上位に入れず、再び出場試合が限られてしまうといった"万が一"に備えて考えていることはありますか。

「考えずに頑張る。"万が一"が起きた時は、"万が一"が起きた時に考えます(笑)。"万が一"を考えたら、絶対にマイナスになる部分が出てきちゃうと思いますから」

――先にも触れましたが、オフに取り組んだ練習で重点的に行なったことはありますか。

「実は、このオフからスイング改造に取り組んでいて、グアムでも午前中はずっと新しいスイングを意識して練習し、午後はそれをラウンド(実戦)で試しながら、という感じでした。そしてラウンド後に、グリーン周りのアプローチを練習する、という一日を送っていました」

――スイング改造というのは、渋野日向子プロのように誰の目にも変化が明らかな改造を断行されたのでしょうか。

「そこまで大きく形が変わったとは思われないかもしれません。昨年までのスイングだと、インパクト後に膝が左に流れすぎていたんです。ですから、横意識(振り)から縦(振り)を意識するスイングに変えたという感じですね」

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