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【木村和久連載】シーズン到来。コンペやクラブ競技を楽しむためには? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

●ドラコンやニアピンについて
 コンペが5組ほどで行なわれていて、自分は2組目であるにもかかわらず、ドラコンのホールにやって来たら、すでに遥か先にドラコンの旗が立っていた......ということはありませんか?

 コンペが始まったばかりなのに、「もう250ヤードもドライブかよぉ~」といった具合で、これじゃあ、打つ前から諦めモードになってしまいますよね。万が一、ナイスショットをしても到底追いつけないですから、「ぜんぜん楽しくないじゃん」と。

 こうした状況を回避するにはどうしたらいいのか。これぞ、幹事の腕の見せ所です。ドラコンを取りそうな飛ばし屋は、なるべく最後の組に入れればいいのです。

 さすれば、2組目で早々にチャンスが消えることなく、1組目の誰かがへなちょこスライスでフェアウェーに置いたボールから、一応「ドラコンの権利あり」として、その人の名前が旗に刻まれます。以降、2組目、3組目......と、大してうまくない人も「夢を見ることができる」のです。

 コンペでは、ひとつの組にビギナーばかり集めてラウンドさせると、トラブルの対処などもスムーズに運ぶことができず、進行上の遅れが生じる可能性が大いに考えられます。だから、年配のベテランや上級者を各組に入れておくことも大事です。

 そうなると、ニアピンにおいては1組目からそうしたベテランや上級者がピンに寄せてくるかもしれません。とはいえ、ニアピンはドラコンと違って、誰でもまぐれでピンに寄せてくる可能性があります。それゆえ、ニアピンを面白くするために上級者を後ろの組に配置する、ということは考えなくても大丈夫です。

コンペにおいては、どんな組み合わせにするかが、幹事の腕の見せ所と言えますね。illustration by Hattori Motonobuコンペにおいては、どんな組み合わせにするかが、幹事の腕の見せ所と言えますね。illustration by Hattori Motonobu

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