【木村和久連載】コロナ禍に芽生えた練習場通いで思わぬメリット発見 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 今はどんな営業をしているのか、電話をしてみたら、なんと東京オリンピックのため、営業を休止しているとのこと。そういえば、国立競技場は隣じゃないですか。そのため、建前は資材置き場となって使用不可。おそらく、予備施設として、不測の事態に備えるのでしょう。

 ちなみに、神宮第二球場は再建話も持ち上がっているようですが、オリンピックが終わらないことには、何も話が進まないようです。

 それにしても、国家的プロジェクトのオリンピックのために、庶民の楽しみとなるスポーツ施設が休止となるのは理解に苦しみます。オリンピック期間中ならまだ理解できますが、延期しているイベントに、ゴルフ練習場を休ませる必要はないと思うのですが......。

 とりあえず状況を見ながら、秋以降の再開を待ちましょうか。

(2)練習場の気軽さ
 ゴルフのラウンドは一日仕事ですが、練習は短い時間で済むので、手間もかかりません。クラブ数本を入れたクラブケースを背負って、自転車に乗って行けばいいだけ。

 私の場合、自宅から一番近いところは、自転車で5分のところにあります。1時間ちょっとあれば、移動時間を含めて練習が完了します。この手軽さがよろしいのです。

 以前は車で移動して、大規模な練習場に行っていましたが、そうなると"半日仕事"になります。練習場に行ったついでに、洗車したり、スーパーに寄って頼まれた買い物をしたりと、面倒くさい用足しまでして、雑用に忙殺されていたのです。

 家の近所の練習場だと、確かにネットまでの距離が短く、こじんまりしていますが、それでもショットの調整には十分です。

 広い練習場のほうが「球筋が見られていい」という人もいますが、狭い練習場にもそれなりのメリットがあります。ボールの行方をさほど見ないから、ヘッドアップしないで済みます。遠くまで飛ばそうとしないので、力むこともありません。

 自ずと短いクラブばかり練習しがちになりますが、それが結構、スイングを固める意味では好都合のようです。

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