【木村和久連載】混んでいるコースで、気持ちよくラウンドするには? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(1)時間がかかるラウンド
 通常、ハーフ2時間15分ぐらいで回るのをよしとしていますが、混んでいるコースでは3時間かかることもざらです。これはもう、一日仕事と思って「日没までにラウンドできればいいや」と、あきらめの境地で臨むしかありません。

 そうしたコースでは、すでにスタート時間になっているのに、前にはまだ2組が待っていたりして......。最初から時間がズレてしまっているんですな。

 その遅れは、ホールごとに加算され、名物ショートホールなんかに来ると、もはや渋滞の嵐です。まあ、そういうところは手前にお茶屋があったりするので、そこで時間を潰せるからいいですけど、ロングホールで渋滞に遭遇したら、悲惨ですよ。

 グリーンまで見える見晴らしのいいレイアウトだと、コース内に2組が待機していて、さらにグリーン上にも人がいて、コース内に「いったい何組いるんだ!?」といった状態で、ティーショットを打つ前からげんなりしてしまいます。

 こうした状況にあって、大事なことはイライラしないことです。スタートの予定時間がズレ込んだら、パターの練習を入念にやればいいだけ。素振りでもいいし、人目のつかないところで、アプローチの練習をしてもいいです。

 昔、ものすごく混んだ日に来てしまって、スタートもかなり遅れたことがありました。結局、日没ギリギリで最終ホールにたどり着いて、懐中電灯を照らしてパットをしたことがあります。それもまた、よき思い出です。

 ですから、いくら混んでいても「あとでネタになるじゃん」くらいの余裕を持って臨みましょう。

混んでいてもイライラせず、「あとでネタになるじゃん」くらいの余裕をもってプレーしましょう。illustration by Hattori Motonobu混んでいてもイライラせず、「あとでネタになるじゃん」くらいの余裕をもってプレーしましょう。illustration by Hattori Motonobu

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