2020.12.25

来春こそ悲願達成なるか。ロリー・マキロイのマスターズに賭ける思い

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 史上初の秋開催となったマスターズ(11月12日~15日/ジョージア州)。誰もがその開催を心待ちにしていたが、同大会にかける意気込みの強さで言えば、ロリー・マキロイ(31歳/北アイルランド)は、1、2を争う選手のひとりと言えるだろう。

 なにしろ、メジャー4大会すべてを制する"キャリア・グランドスラム"達成まで、マスターズを残すだけ、だからだ。

 これまでにメジャー4勝(2011年全米オープン、2012年、2014年全米プロ、2014年全英オープン)。快挙達成まで「あとひとつ」となった実力者は、今年の大会でも虎視眈々と"グリーンジャケット"を目指していた。

 しかし終わってみれば、5位タイ。ここに向けて調整を重ねてきたが、再びチャンスを逃してしまった。

今年のマスターズは5位タイに終わったロリー・マキロイ今年のマスターズは5位タイに終わったロリー・マキロイ  大会前は優勝候補の筆頭にも挙げられていた。メジャー通算18勝の帝王ジャック・ニクラウスもこう語って、マキロイを有力視していた。

「例年、秋になると調子を上げてくるマキロイにとって、今年は有利なスケジュール。加えて、秋はコースが軟らかく、ボールのランが出なくなるから(コースが)非常に長くなる。ロングヒッターのマキロイにはさらに好都合だ」

 だが、悪天候となった初日が結果的には痛かったかもしれない。2時間45分の中断もあって、マキロイが初日にプレーできたのは9ホールのみ。イーブンで迎えた金曜日の早朝に残りの9ホールを消化したが、10番パー4の第3打となるバンカーショットから再開して、それを寄せ切れずにいきなりボギーを叩いた。