西村優菜ら今季の顔が上位で火花。百花繚乱の女子ツアーで誰が抜け出すか

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 昨年、渋野日向子の優勝に沸いた大王製紙エリエールレディス(愛媛・エリエールGC松山)の2020年大会は、予選ラウンド2日間を終えて、百花繚乱の今季を象徴する顔ぶれが上位に名を連ねた。

 通算7アンダーでトップに並び立ったのは、8月に2週連続優勝を遂げた新星にして、"女ウッズ"の異名がつけられた笹生優花と、樋口久子 三菱電機レディスでプロ初優勝を果たした西村優菜だ。両者はともに、初日を6アンダー、2日目を1アンダーで回った。

 笹生が振り返る。

「あと2日、楽しんで自分のゴルフができれば。自分にとって"楽しむ"とは、無事に、ケガなく、18ホールを回ること。急に(ラウンドを)やめるような事件がないようにしたい」

首位タイで決勝ラウンドへと駒を進めた西村優菜首位タイで決勝ラウンドへと駒を進めた西村優菜 一方、初優勝以降、好調を持続する西村だが、首位ターンにも鼻息は決して荒くなかった。

「今日はショットが乱れて、後半もチャンスが作れなかった。そういう状況でも、アンダーパーで回れたのはOKでしたし、決勝ラウンドをこの位置で迎えられたのはよかった。私はフェアウェーキープ率を気にしているんですけど、今週はフェアウェーキープができていない。あと2日間、しっかり調整してできたらいいな、と」

1 / 2

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る