2020.11.06

黄金vsミレニアムが過熱。渋野日向子も
世代間争いに加わっていけるか

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 他愛もない質問だな、と思った。渋野日向子が、ラウンド中にお菓子を食べる「もぐもぐタイム」が少なくなった――その理由を訊ねたところで、現時点でどれほどのファンが関心を持っているというのだろうか。

 だが、渋野の回答は、現時点の彼女の立場と心境を当意即妙に表していた。

「キャディーバッグにはたくさんお菓子が入っているんですけど、今はやることが多くて、気が向かないというか、お菓子を食べる余裕がない状態になっていますね(笑)」

試練の戦いが続いている渋野日向子 試練の連続となったおよそ4カ月のイギリス・アメリカ遠征を終え、国内ツアーの復帰戦となった先週の樋口久子 三菱電機レディスも予選落ち。自身に落胆していた渋野は、日曜日もコースに残ってアプローチショットや、喫緊の課題であるパターの練習に励んだという。

「アプローチに関しては、今までボールを落とす場所のイメージを湧かせずに、ピンに寄せることしか考えていなかった。だから、中途半端なミスが多いのかな、と。パッティングに関しては、昨年のストロークと比較してもらって、今年はアウトイン(の軌道)になっていた。ここ数日で、そういうところに気づけたので、これから意識して取り組みたい」

 そして、今週のTOTOジャパンクラシック(11月6日〜8日/茨城県・太平洋クラブ美野里コース)が復帰第2戦となる。予選落ちのない3日間競技は、今季国内で予選通過がない渋野にとっては、心に幾ばくかの余裕を持てるのではないだろうか。

「正直、今は結果よりも、内容で頭がいっぱいいっぱい。そんななか、今年はまだ日本で3日間を経験していないので、(予選落ちがないことで)初日から考えながらゴルフができるのはいい」