【木村和久連載】ハーフラウンドは、なぜ浸透しないのか? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

「9ホールでもどうぞ」と言い出したのは、大手のゴルフチェーンです。コンピューターで予約を管理しているので、空いているところにお客さんを入れられる、という考えが生まれたからです。それで、たとえ「ハーフでもやりたい」というお客さんがいるのなら、とリクエストに応えるようになったのです。

(3)推奨するハーフラウンドとは
 たとえば、出張のついでに「(現地で)半日時間が空きそうだから、狙っていたゴルフ場でラウンドしたい」とかでしょうか。その時は貸しクラブ、貸し靴になると思いますが、それは仕方がありません。

 だいたい、ハーフラウンドのために、わざわざキャディーバックを宅急便で送ったりしませんからね。というか、それをやったら、"出張のついで"ではなく、"ゴルフのついでに出張"になってしまうじゃないですか。本末転倒です。

 まあでも、ハーフラウンド=ちょいゴルフとなるのですが、貸しクラブでは不完全燃焼になってしまう......。こうした際、貸しクラブにするか、自前のクラブにするかは、究極の選択です。

 もし自分ならどうするか? 最初からラウンドすると決めているなら、クラブ7本入りのセットを持っていくかな。

 個人的にアイアンは使わない派なので、貸しクラブではラウンドできませんからね。自前のクラブを持っていって、UT多めで臨みます。無論、出張先での仕事が長引いてしまったら、持っていき損になりますけど......。

(4)ワーケーションではあり
 ハーフプレーは注目されているものの、利用者が少ない。それはこれまで、絶妙な使い方がなかったからです。

 しかし今、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リモートワークが増え、加えてワーケーションが注目されています。

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