2019.11.11

渋野日向子が「ポンコツ」ゴルフで落胆。
自身の今年を「恥」と表した

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 渋野日向子にとって、日本開催の米ツアーであるTOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC)は、20歳(はたち)として臨む最後の大会だった。飛躍の一年を、いつもの”しぶこ節”でこう振り返った。

「去年の11月は、QT()でヒヤヒヤしながら、やっと40位で通って、(今季のレギュラーツアーの)試合に出られるとなったら、(自身の今季初戦で)6位で、『おおッ!』となって。そしたら、優勝して、優勝して、全英勝っちゃって。なんちゅう、一年でしょう(笑)」
※クォリファイングトーナメント。ツアーの出場資格を得るためのトーナメント。ファイナルQTで40位前後の成績を収めれば、翌年ツアーの『リランキング』までの大半の試合には出場できる。

 ツアー本格参戦を果たした今季、第2戦のヨコハマタイヤ PRGRレディスカップで6位タイに入ると、5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでツアー初優勝を遂げ、7月の資生堂 アネッサ レディスで早くも2勝目を飾る。さらに、8月の全英女子オープンで海外メジャーを制し、一躍ゴルフ界のニューヒロインになった。凱旋帰国後も9月のデサントレディース東海クラシックで劇的な逆転優勝を決め、”しぶこフィーバー”は一段と熱を増した。

「(今年を)漢字一文字で表すなら? 今、パッと浮かんだのは『恥』。照れくさいのかなぁ……。だんだんと、みなさんに知っていただけているのが、恥ずかしいんでしょうね」

20歳最後の試合は13位タイに終わった渋野日向子 しかしながら、勝利を重ねることで立場が変わり、目標は自ずと上方修正された。現在の彼女が掲げる「賞金女王」が決するまで、残り4戦――。

 賞金女王レースでトップに立つ申ジエとの、およそ1500万円差を追う渋野は、TOTOジャパンクラシック2日目を終え、首位(12アンダー)の鈴木愛とは6打差の、通算6アンダー、7位タイにつけていた。

 鈴木にこのまま独走を許せば、2番手につけている今季の賞金女王争いで、鈴木に逆転され、さらには世界ランキングによって決まる、来年の東京五輪の出場権も安泰とはいかなくなる。

 最終日、渋野はスタートホールの1番で3日連続となる”おはようバーディー”を奪うも、スコアを伸ばせずにハーフターン。