2019.07.25

【木村和久連載】多彩なマニアが存在。
ゴルフはラウンドだけにあらず

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第215回

 ゴルフというのは長い歴史があり、世界中でプレー人口が何億人もいるメジャースポーツです。それを、単なるオヤジの道楽で「100を切ってよかった」程度の扱いにしておくのは、もったいない気がします。

 たとえば、ゴルフ全体を鉄道マニアと比較してみてはいかがでしょう。

 鉄道は、各分野にマニアがいて、細分化されています。「乗り鉄」「撮り鉄」「スジ鉄(時刻表のマニア)」「駅弁鉄」「模型鉄」「廃線鉄」……など、際限なくジャンルがあって、それぞれ小宇宙を形成し、その集合体を総称して「鉄道マニア」と言っているのです。

 同様にゴルフも、実はさまざまなジャンルが確立されています。

 ということで、これを機会に複眼的にゴルフを見つめて、より広い知識や、他者を認めるダイバーシティ的ゴルフ観を養ってみてはいかがでしょうか。

 それでは、具体的にゴルフのマニアチックなジャンルはどのようなものがあるのか、紹介していきましょう。

(1)競技マニア
 アマチュアゴルフ界の達人たちが、凌ぎを削る世界です。この上級者たちを「マニア」呼ばわりしていいか疑問ですが、実際は相当な”マニア”ですよ。多くの方は仕事そっちのけで、人生の大半をゴルフに費やしていますからね。

 競技マニアはだいたいシングルハンデ以上で、地区の小さな競技会や予選を経て、全国規模の大会出場を狙います。大きな大会の入賞経験のある方は、「トップアマ」という称号を得ます。ゴルフ雑誌にもしばしば登場し、数々のトロフィーや楯を手にします。

 そういう方々は、おおよそ倶楽部に所属し、そこでクラブチャンピオンを目指したり、クラブ代表に選ばれて挑むクラブ対抗競技に精を出したりします。

 さらに腕が上がると、県アマや、新聞社、雑誌社などが主催するメディア競技に参加して頭角を現します。そうして、関東月例などのトップアマ競技にも参加できるようになり、いつかは日本アマチュア選手権に出場するのが夢、といった感じでしょうか。

 誰もが憧れのトップアマと言えば、なんといっても中部銀次郎さんでしょう。大洋漁業の御曹司、つまり育ちのいいお坊ちゃんですが、ロングヒッターではなかった、というところに惹かれます。