【木村和久連載】こんなゴルフ場はイヤ。
続・勘弁してよ「あるある」 (3ページ目)
(5)ジャケットの貸し出し
今はないと思いますが、ジャケットを貸し出すコースが昔はありました。そこは、正真正銘のジャケット着用義務のコースだったのです。
およそ20~30年前、バブリーなコースには、マスコミ関係、芸能関係あたりの人たちがこぞってやって来ました。そういう人たちの多くはコースをなめてかかっているから、「ジャケット着用だけど、行きゃなんとかなるよ」というイケイケのお兄さんたちが後を絶ちませんでした。
そうなると、ゴルフ場のエントランスでは"攻防戦"が始まります。ジャケット着用を義務づけているクラブ側が、ラフな格好でやって来るイケイケのお兄さんたちを引き止めるわけです。
それに対して、イケイケのお兄さんたちも引き下がりません。「『ジャケットを着てない方は入れません』と言われてもね、こっちは朝5時に起きて、車を1時間半も運転して、やって来たわけですよ。だから、『はい、そうですか』なんて言って、帰れませんよ。友だちも中で待っていますから」と駄々をこねて、半ば強引に入場を果たすのです。
そこで、クラブ側が考えた苦肉の策が、ジャケットの貸し出しです。ジャケットを着用していないお客さんが来場すると、エントランスでジャケットを渡し、「これを着てクラブハウスに入って、受付を済ますまで着用してください」とお願いするのです。
それをやって、どんだけクラブの格式が保てるのかは謎ですが、昔はそんなふうにして、ジャケットを借りて入場している人が結構いました。
どうせなら、ジャケットを着用せずに来た人は、本当にクラブハウス中には入れないで帰らせてほしかったですね。すると、きっと裁判沙汰になるんだろうなぁ......。
そんな"ジャケット攻防戦"が、今となっては妙に懐かしいです。
派手で奇抜なジャケットでも、着用していれば「OK」なんでしょうかねぇ...
(6)カードが使えない
今どき、クレジットカードが使えないコースがあるのか?
結構、ありますよ。通常営業ではあまり聞いたことがありませんが、休場日のセルフデーなどでは、支払いは現金のみ、という場合が多いです。
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